敏腕記者の怪我は溺愛の始まり~そんな昇格結構です
6.大事な部下~高原side
うちのチームは俺をリーダーに、佐山がサブリーダー、その下に海江田、林と4人体制。
俺の下はすぐに辞めてしまうが、佐山は学生時代から食らいついてきた。
確かに最近良い記者になってはきた。独り立ちも認めていいレベルだ。
問題は佐山なしで俺が回るのかということ。林にそれができるとは到底思えない。
フロアに降りて席に着くと、見慣れたコーヒーチェーンのカップが置いてある。
佐山だとすぐわかった。俺の好きなものを知り尽くしてる。
タイミングも絶妙。最近はそれで懐柔されている気もする。
ちらっと佐山の席を見ると、同じカップが置いてある。
隣の海江田は朝から取材先直行、その前の席の林は同じカップのストローをすすってご機嫌だ。
「あ、チーフ。さっき、雪先輩がコレ差し入れしてくれました。チーフの机にもあります」
「ああ……わかってる。アイツはどこだ?」
スズーっと音を立てて飲んでいる。
「化粧室です」
「林」
「はい」
「終わるんだろうな?」