洗濯物をぶつけたら皇太子の溺愛が始まりました
分からないのに、胸が落ち着かない。

「……あの」

勇気を振り絞って、言葉を探す。

けれど、続きが出てこない。

その様子を見て、ルークレイン様はほんの少しだけ目を細めた。

まるで、何か面白いものを見るように。

「やっぱり、面白いな」

その一言に、また心臓が跳ねる。

理解できない。

この人の言葉も、行動も。

けれど―確かなことが一つだけあった。

「……どうして、ここに」

小さく呟いたその問いに。

ルークレイン様は、あっさりと答えた。

「君に会いに来た」

その言葉が、あまりにも自然に落とされる。

一瞬、意味が分からなかった。

けれど次の瞬間、胸の奥が強く締めつけられる。

あり得ない。そんなはずがない。

それなのに――否定しきれない何かが、確かにそこにあった。
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