同期の御曹司社長と一夜を過ごしたら仕事中も溺愛されています
ぐっと距離が縮まる。

「神宮寺……」

「蒼だよ、美桜。ほら、呼んで」

静かな命令。でも、逆らえない。

「……蒼」

名前を呼んだ瞬間、彼の表情がわずかに緩む。

優しく、でも確かに逃がさない力で抱き寄せられる。

その瞳には、私しか映っていない。

それが分かってしまって、胸が締めつけられる。

「……もう、離さない」

低く囁かれた言葉が、耳元で溶ける。

そのまま、ゆっくりと体のすべてを奪われていく感覚。

「ああ、美緒。もう、俺……」

「……来て、蒼」

気づけば、自分からそう言っていた。

返事の代わりに、強く抱きしめられる。

甘くて、優しくて、逃げ場がない。

その瞬間、全身が彼の熱に包まれて、どこまでが自分なのか分からなくなる。

むしろ——彼の愛を受け入れてしまっている自分がいる。

「……美桜」

名前を呼ばれるだけで、胸の奥が震えるた。
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