同期の御曹司社長と一夜を過ごしたら仕事中も溺愛されています
ベッドの中で、彼は私を後ろから抱きしめていた。

ぴたりと重なる体温が、さっきまでの熱を思い出させる。

「どうして……こんなことに……」

思わず漏れた言葉は、自分でも驚くほど弱かった。

「後悔してるの? 美桜」

耳元で囁かれる声に、胸が震える。

ゆっくりと首を横に振った。

「……尊敬してるの。なのに……こんなふうに、触れられるなんて」

言葉にすると、余計に現実味を帯びてくる。

同期で、尊敬していた人。

その彼が、今はこんなにも近くにいる。

体の向きを変えられて、気づけば蒼が私を見下ろしていた。

逃げ場なんて、最初からなかったみたいに。

「ベッドでも、ちゃんと愛し合うよ」

静かな声なのに、逆らえない。

抱きしめられた温もりが、じわじわと広がっていく。

「美桜……やっと、俺は君に触れられた」
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