同期の御曹司社長と一夜を過ごしたら仕事中も溺愛されています
同期として、何度も一緒に仕事をしてきた。

無理だと思った案件も、彼となら乗り越えられる気がした。

だから、今こうして社長として立っている姿も、不思議と納得できる。

尊敬している。

ただ、それだけのはずなのに——

ふと、彼と目が合った。

一瞬、息が止まる。……気のせい?

そう思って視線を逸らそうとしたのに、またすぐに、彼の視線がこちらに戻ってくる。

壇上から、まっすぐに。

まるで——私を探しているみたいに。

どうして。

胸の奥が、わずかにざわつく。

周囲の拍手が遠くに聞こえる中、私は戸惑いながらも、もう一度だけ顔を上げた。

また、目が合う。

今度は逸らせなかった。

神宮寺は、ほんのわずかに顎を引いて——私に向かって頷いた。

それは、まるで“分かっているだろう”とでも言うような、静かな合図。
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