悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
「いらっしゃい圭君。どうぞ上がって」
パジャマ姿の櫂理君は応対する気が全くなさそうなので、代わりに私が玄関の扉を開け、彼を招き入れる。
「櫂理、まだ寝てます?」
「ううん。今起きたところ。これから丁度ご飯なんだけど圭君も一緒にどう?」
「いつもありがとうございます。それじゃあ、有り難く頂きます」
そして、このやり取りは日常茶飯事なので、圭君は変に遠慮することなく、家の中へと入ってきた。
「お前はいつも来るタイミング最悪なんだよ。わざとか?」
「平然と遅刻するお前が悪いんだろ」
圭君の姿を見るや否や、物凄く不機嫌そうな面持ちで舌打ちをする櫂理君。
一方、圭君は全く動じることなくダイニングテーブルの椅子に堂々と腰を下ろした。
「そういえば、昨日お前が潰したグループの親玉入院するらしいよ。これでまた暫くうちは安泰じゃないかな」
「へー。それは良かった。あの後、教師連中に次やったら窓弁償しろって言われたから丁度良いわ」
そして、圭君の話をさほど興味無さそうに聞きながら、櫂理君も向かいの席に座る。
「もう、二人とも喧嘩は程々にしてね。万が一大怪我でもしたら大変なんだから」
「万にひとつもないんで安心して下さい」
それから、二人の会話を傍で聞いていた私は、一応念を押してみたけど、圭君の爽やかな笑顔であっさりと交わされてしまった。