悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~

櫂理君と同じクラスの爽やかイケメンな木崎(きざき)(けい)君。

彼もまた櫂理君と同様に、偏差値不相応でこの学校に入学してきたうちの一人。

圭君は赤髪で左耳にはシルバーチェーンのピアスを付けており、一見怖そうだけど、垂れ目でいつも笑顔だからそこまで怖くない。

そもそも、圭君が怒っているところを見たことがないような気がする。

櫂理君がどんなに暴れても、いつも側で穏やかに見守っていて、まるで保護者的な存在。

けど、そんな彼も喧嘩の時は櫂理君以上に怖いという噂があり、上級生含め彼らに逆らう人は殆どいないんだとか。



「美味しい。莉子さんってやっぱり料理上手いよねー」

「てか、毎回莉子の飯たかるの止めろ。お前なんだかんだ絶対それ目的でこの時間に来てるだろ」

ビーフシチューが温まり、テーブルに料理を並べた途端、勢い良く食べ始める二人。

しかも、とても美味しそうに食べてくれるから作り甲斐があり、そんな光景を微笑ましく思いながら、私はカウンター越しで二人の様子を眺める。


こうして見ると、そこら辺にいる普通の男子高校生と何ら変わりなのに。

あの学校に足を踏み入れた瞬間、それは一気に覆される。
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