悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
「「櫂理さん、圭さん、おはようございます!」」
久しぶりに三人で登校することになり、校門をくぐった途端、門の両脇に立っていた彼らの取り巻きらしき人達が一斉に大声で挨拶をしてきて、思わず軽い悲鳴を上げてしまった。
中には櫂理君よりも上級生の人がいるのに、年齢の差は関係ないと言わんばかりに、皆首を九十度に曲げている。
「お、おはようございます……」
二人は全く相手をする気がなさそうなので、とりあえず私だけでもとビクビクしながら挨拶を返す。
とにかく、周りが怖過ぎる。
みんな髪色がカラフルで、刈り上げてたり、パーマをかけてたり、サングラスをかけてたり、顔中ピアスだらけだったり。
ここは学校のはずなのに、まるでヤクザの集会に来たみたいで、私はさり気なく櫂理君の方に避難した。
「櫂理さん、圭さん荷物お持ちします。……あっ、何ならお姉さんのも……」
「てめぇ莉子に近付いたら殺すぞ」
すると、金髪男子がご親切に私の鞄まで運ぼうと手を伸ばした瞬間、すかさず櫂理君のドスの効いた声が飛んできて、金髪男子は慌てて手を引っ込めた。
こうしてまた、私は要注意人物として注目を浴びてしまう。
この前の告白の時もそうだったけど、私に近寄る人は悉く櫂理君にやられてしまうので、今では私に話しかけてくる男子は殆どいない。
お陰で変に言い寄られなくなったのは有難いけど、腫れ物扱いをされるのは、あまり気分がいいものではない。