悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
「えーそうかな?あたしはお姫様扱いされてるみたいで気分良いけど」
それから、櫂理君達と別れ、早速美南に今朝のことを話してみたら全く同調してくれず、相談相手を間違えたと後になって後悔する。
「だって、話しかけただけで怖がられるんだよ。こっちは若干傷付くんだけど」
「それだけ弟君の愛が重いってことでしょ。この前の騒ぎであの二人の地位が更に上がったから、余計じゃない?ていうか、その弟君が莉子に敵わないなら、この学校では莉子が一番最強ってことになるんじゃないの?」
こっちは真面目に相談しているというのに。
どうやら、自分で言った事がツボにハマったようで、美南は口元を手で抑えながら人を小馬鹿にするように笑い始めた。
まったく、他人事だからって好き勝手に言って。
私は本気で悩んでいるのに。
そう文句を言いたかったけど、更に揶揄われそうな気がして、これ以上何も言わずジト目で美南を軽く睨み付けた。
「…………あ。お弁当、間違えて櫂理君の持ってきちゃった」
とりあえず、早くお昼にしようと。
お弁当箱を取り出すためにカバンを開いた途端、大きな青いお弁当袋が視界に入り、慌ててそれを取り出した。
「そのお弁当莉子のより二倍くらい大きいじゃん。よく間違えたね?」
そう美南に指摘され改めて持つと、確かに重量感が半端ない。
どうりで、今日はカバンが重いと思った……。
「ちょっと櫂理君の所行ってくる!お昼先に食べてて」
とにもかくにも早くこれを届けなければと、私は急いで席を立ち、三階にある一年生の教室へと駆け足で向かった。