悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
__そして、迎えた金曜日の放課後。
俺達が向かった場所は、学校近くの裏路地にある雑居ビルの三階。
入り口前まで来ると、そこには『あなたの価値観変えます!人生に潤いを!』という、いかにも胡散臭いオカルト宗教のような貼り紙があった。
どうやら既に講演会は始まっているようで、ちらりと中を覗いてみると、そこには爺さん婆さんの他に若い男や女もいた。
講演会は約一時間程。
そして、その渦中の人物はスーツを着た四十代半ばぐらいの、そこら辺にいるサラリーマンみたいなおっさんだった。
「あいつがそんなに凄腕の催眠術師なのか?」
みたところ参加者は三十人近くいて、そこそこに栄えているようだけど、やっぱり全く信用が出来ない。
「この辺りの暴力団がサポートに回っているくらいだから、そうなんじゃない?……あ、ほら。変な置物売ってるよ」
そう圭に言われてもう一度中を覗いてみると、スーツ姿のおっさんの隣には、見るからに怪しい金色の小さな地蔵が置かれていた。
そして、それを購入しようとしているのか。
次から次へと手を挙げていく参加者によって、会場は活気付く。
そのうち、置物を買う人の列が出来始め、どうやら圭が言ったことはあながち間違いではないらしい。