悪魔な義理弟《ボディーガード》~ヤンキー校最凶犬男子の独占欲が強過ぎる~
始めは、仲の良い姉弟関係だったのに。
お母さんが七歳の時に亡くなって、その三年後にお父さんが再婚した時、櫂理君は当時九歳だった。
その頃から少し捻くれていたけど、人懐っこい性格だから直ぐに打ち解けられ、気付けばいつも私の後ろをくっついていた。
昔から美少年だった彼は、性格も含め全部が可愛くて、私も櫂理君のことを本当の弟のように大事にしていたけど……。
それが理由だからなのか。
気付けば段々と櫂理君とのスキンシップが増え、一緒に居る時は何故かいつも距離が近い。
その時は、かなりのお姉ちゃんっ子になっちゃったなって。
そんな安易な考えをしていたけど……。
それが一気に覆されたのが、一か月前の櫂理君の結婚したい発言。
本当に、寝耳に水だった。
まさか、櫂理君にそんな目で見られていたなんて、あの時は夢にも思っていなかったから。
それから、櫂理君の遠慮がなくなった。
家族の前でも堂々とスキンシップをするようになったり、受験の時も勧められていた学校を全部蹴って、この学校に入学してきた。
櫂理君なら、もっとレベルの高い学校を目指せたのに。
頭の悪い私が入れる近場の県立校と言ったら、このヤンキー校しかなかったのでやむを得ないけど、櫂理君は違う。
進学校に行けば、もっと可能性が広がったはずなのに、私のボディーガードになると行ってここまで付いて来てくれた。
お陰で、今は安心安全な毎日を過ごせるようになったのは良いけど……。