難攻不落な総長様と攻略不可な天才女子
いつも通りマスクもしてる。

特に変わったことはなかった。

・・・・・・ただ、寝顔が・・・・・・。

起きたばかりの少し眠そうな顔の影月が。

気には食わないが水無瀬に抱きつかれた後の恥ずかしそうな影月が。

「可愛い・・・・・・」

自分で顔を覆った両手の隙間から目を出してそう呟いた。

ガラガラガラ

影月の病室の扉が開き、俺はその音に過剰反応した。

そして考えるよりも先に扉を見た。

「・・・・・・え、癸酉さん?」

「「・・・・・・」」

先頭の羽野が言葉を発すると後ろから出てきた水無瀬と七条がぽかんとした表情で俺を見た。

「・・・・・・顔あっか・・・・・・」

七条がそう言うと羽野がスマホを出して画面を俺に見せた。

「はい、癸酉さんの顔」

スマホのカメラで俺に見せてきた。

それを見た俺は自分でも驚いた。

顔が血液みたいに赤かった。

< 121 / 141 >

この作品をシェア

pagetop