難攻不落な総長様と攻略不可な天才女子
背後から聞こえる二人の会話。

「さいっしょはグー!ジャッンケッンほい!やった!俺の勝ち〜!」

羽野が後ろでそう言った。

「じゃ、癸酉さん!俺後ろに乗せて!」

小走りで俺の横に来た羽野。

「・・・・・・あぁ」

「やった!」

子供のように燥ぐ羽野。

それから俺と羽野は七条と水無瀬と別れ、駐車場のバイク置き場に向かった。

「癸酉さん」

さっきと打って変わり、神妙な顔をする羽野。

「・・・・・・何だ」

俺がそう言うと羽野はゆっくりと口を開いた。

「・・・・・・うーん・・・・・・やっぱ良いや!あ、でも一個聞かせて?」

結局俺に聞くのを諦め、笑顔でいつものように言った。

「凜と晴一と黒月って何でFearに入ったの?癸酉さんも」

羽野の唐突な質問に俺は疑問を持った。

それでも俺が答えない理由もなく、答えた。

「水無瀬は・・・・・・Vertexの奴等に絡まれて勝った時に黒月がそれを見て誘った。七条はFearの噂を聞いて自分から店に直談判しにた」

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