難攻不落な総長様と攻略不可な天才女子
「凜たちから聞くまで知らなかった」

私がそう答えると凜は少し考え込んだ。

「宙海さんは、Fearの前総長ってのは?」

「・・・・・・ううん」

羽野が言ったけど私は知らなかった。

「・・・・・・維、自分の父親は?」

「知らない。お母さんに聞いたけど誤魔化されたまま」

お母さん教えてくれなかったよね・・・・・・。

まあ今更ちょっとどうでもいい・・・・・・。

「・・・・・・寂しくないの?」

「うん。お母さんがいたから」

羽野こそなんか寂しそうじゃんか。

羽野が寂しそうな目で私を見つめた。

「大丈夫だから」

そう言って私は羽野から目を逸らした。

お母さんの話で泣きそうになるって・・・・・・情けない・・・・・・。

「母親もういないじゃんか・・・・・・」

七条が小さい声でそう呟いた。

「・・・・・・」

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