Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~
「でも朝比奈くんは、明日の舞台には絶対に出るって言ってるんだ。だから心配しないでほしいって」
入院を勧められるほどの状態だというのに、優希は舞台に立つというのだ。
今回の舞台は、新入生のお披露目会を兼ねているとはいえ、金銭が絡んでいるわけでもないし、学園内の試験の一環でおこなわれるだけのものだ。
事情を説明すれば、もしかしたら別日に披露してもいいと考慮してくれるかもしれない。
塁生たちは、そう話し合っていたところだったのだ。
優希に無理をしてほしくなかった塁生たちは、琥太郎を通して、それを優希に伝えてもらった。
けれど、優希の意見は変わらなかった。
そして、迎えた本番当日。
優希はいつも通りの朗らかな笑みを浮かべて、
「昨日は心配をかけちゃってごめんね」
と言いながら、塁生たちの前に姿を現したのだ。