Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~
第十三話 舞台の幕が上がる時
「優希、お前さぁ……本当に大丈夫なわけ?」
ピンク色の妖精の衣装に身を包んでいる塁生は、心配そうに優希の顔色をうかがう。
(昨日に比べれば、全然マシに見えるけど……でも、今は軽く化粧だってしてるしな。やっぱ、無理してんじゃねーのかな)
塁生の疑うようなまなざしに、優希は明るく頷いて見せた。
「うん、大丈夫だよ! もうすっかり元気になったから!」
「本当か? お前がそう言うなら信じるけどさ……とりあえず、無理だけはすんなよ」
優希の頭をぽんと優しく叩いた塁生は、舞台が始まる前にと、トイレに向かった。
昨日、病院に連れていかれた優希は、医師からの診察を受け、点滴をしてもらい、大事をとって一日入院することになった。
琥太郎からそう連絡を受けた時、誰もが思った。
――明日の舞台は、優希抜きでおこなうしかない、と。
けれど、続けられた琥太郎の言葉に、塁生たちはそろって目を見張った。