Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~
「あー……やっぱ今のなし。お前みたいな傲慢わがままお坊ちゃまと一緒に舞台に立つとか、ぜってー無理だわ。独りよがりの演技をされて、俺の演技までめちゃくちゃにされそうだし?」
「……何だと?」
塁生の挑発じみた言葉に、雄星の眉間に皺が寄る。
そして、バチバチとにらみ合う二人の、長い言い合いが始まった。
「お前も、自己中心的な演技をして、舞台を台無しにしそうなポテンシャルを感じるけどな」
「はっ、俺の演技を見たこともないくせに、そうやって決めつけちゃう奴のほうが、よっぽど自己中だと思うけど?」
「それはお前もだろう。俺が傲慢だと決めつけてきた」
「いやいや、俺は実際に話してみて、そう感じたわけだから。決めつけたわけじゃないし?」
「そもそも、八乙女晃成の息子だから俺の演技が上手いと思って、声をかけてきたんじゃないのか?」
「違うけど? 俺はただ、八乙女晃成の息子がどんな奴か気になっただけ。誰もお前の演技になんて期待してないし。勘違いしないでくんない?」
「嘘つくな」
「はあ? そんじゃあ、俺が嘘ついてるって証拠が、どっかにあるわけ?」
――止まらない言い合いは、かれこれ五分以上は続いた。
最終的には「俺のほうが演技が上手い!」という主張がぶつかり合うことになり、どちらも引く様子はない。
依然としてにらみ合っている二人に、しびれを切らした優希は、こんな提案をした。