Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~
「それじゃあさ、今ここで、即興で簡単な芝居をしてみるのはどう? お互いの演技を見てみることで気づくこともあるだろうし、考えも変わると思うしさ」
雄星と塁生は、無言で睨み合った末に、同時にうなずいた。
「……いいぜ。やってやるよ」
「ああ。俺もだ」
どうやら両者共に、かなりの負けず嫌いのようだ。
こうして、ちょうど課題で出されていた一人芝居の台詞の一つを、順番にやってみることになった。
台詞は、これだ。
『あーあ、まさか最後に戦う相手が、お前だなんて。これも運命なのか? それとも、ただの偶然? ……今更何を言ったところで、選択肢は一つしか残されてないみたいだな。それじゃあ、お互い、恨みっこなしだ。いくぞ。――じゃあな。俺の、はじめての……』
順番は、公平にじゃんけんをして、先に勝った塁生が演じることになった。
優希の合図で演技が始まると、塁生は悲しそうな、辛そうな表情になりながら、台詞を読み上げた。
ピストルを相手に向ける構えをすると、バンッとトリガーを引く。
そして、大切な相手を手にかけてしまったという、悲壮な顔立ちでうずくまった。