Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~
「……何かムカつくわ」
「はあ? 何がだ」
「雄星くん、すっごく似合ってるよ! 可愛い! 本物のお姫様みたい」
物語の終盤で着ることになるピンク色のドレスに身を包んで現れた雄星は、その美しい顔立ちも相まってかそこまで違和感もなく、むしろよく似合っていた。
クールビューティーという言葉がしっくりくる。
優希は絶賛しているが、素直に褒めるのも癪だと思った塁生は、むっつりとした顔で雄星を見つめている。
「じゃじゃーん! どうどう? 似合ってる?」
次に現れたのは琥太郎だ。
国王の衣装に身を包み、白い付け髭も生やして、自信満々な様子で胸を張っている。
「えっと、いいと思います! だけど、うーん……何ていうか……」
優希は何と言えばいいのか分からず次の言葉を探していたが、塁生と雄星がズバッと思ったままを口にする。
「いや、あんま似合ってなくない?」
「国王感が皆無ですね」
「え、ウソでしょ!? どこが!?」
琥太郎はショックを受けた顔をしながら、どこがダメなのかを尋ねた。