Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~
「国王にしては、威圧感みたいなものが全然感じられません。むしろ軽薄そうな雰囲気があります」
「あれだ、もっと恰幅がいい感じにすればいいんじゃねーの?」
「そうだな。それから、その付け髭も変なのかも。もう少し違うものも試してみましょう」
塁生と雄星のアドバイス通りに付け髭を変えて、肥満体型を表現するために使用される肉襦袢という肌色の下着を着用してみたところ、かなり良くなった。
「あ、遊馬くん、すごい……いい感じになってるね」
「でしょ? これなら国王っぽく見えて……って、誰だよこのイケメン!?」
「ひぃっ! ななな、何!? 人の顔見て叫ぶの、やめてもらってもいいですか……!?」
塁生に指をさされている人物に、この場にいる全員の視線が集まる。
そこに立っていたのは、いつの間にか着替えを終えて戻ってきていた謙杜だった。
マレフィセントの衣装に身を包んでいる謙杜は、いつもかけている分厚い眼鏡をはずし、目元を隠していた長い前髪をかきあげている。
よって、いつもは隠れている素顔がよく見えた。
ターコイズブルーの長い髪や珍しい黄色の瞳も相まって、まるでハリウッドスターを連想させるような美少年ぶりなのだ。
普段とのギャップに、塁生が突っ込んでしまうのも無理はなかった。