Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~


「なるほどね。まあ、芥生先輩が優希の誘いを受けた理由は分かったけどさ。逆に優希は、どうして芥生先輩を誘おうと思ったわけ?」


塁生が今度は、優希に質問をする。


「僕、放課後に校内を探検してたんだけど、迷っちゃって。その時に、空き教室で一人芝居をしている芥生先輩を見つけたんだ。その演技がすっごく上手くて、思わず見惚れちゃって。ぜひ一緒に舞台に立ってみたいって思ったんだ」


優希が謙杜を誘った理由は、単純に謙杜の演技に魅了されてのことだったようだ。


「ぼ、ぼく、お芝居は好きだけど、やっぱり人の目を集めるのは苦手だし……今更だけど、本当にぼくみたいなのが一緒の舞台に立っても、大丈夫なのかな……?」

「んー、でも、舞台上に立っているのは、芥生先輩ではありませんよね?」

「え?」


どういう意味かと、不安そうに瞳を揺らしながら顔を上げた謙杜に、優希は自分なりの考えを説明する。

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