Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~


「待って。そんな理由じゃ納得できないよ。本気で辞めたいなら、きちんと話して」


優希の真剣なまなざしに、塁生は目が逸らせなかった。


「……俺の役どころってさ、脇役だろ? せっかくの初舞台なのに脇役だなんて、嫌かもって思ったんだよね」

「脇役だから、どうして嫌なの?」

「それは……目立てないし」

「塁生くんは、目立ちたいから舞台に立ちたいの?」

「……」

「違うよね? ……僕はね、舞台に立った時点で、主役も脇役も関係ないと思ってるんだ。幕が開いた時点で、僕たちはその世界を生きる登場人物になるんだから」


優希の声は穏やかだが、どこか鋭さも感じられる。

優希は怒っているのだと、この場にいる全員がそう思った。

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