Actors☆5(アクターズ☆ファイブ) ~5人で挑む、はじめての舞台~


「……悪い。今のは撤回する」

「うん」

「でもさ……どうせ俺なんかが本気でやったところで、天才肌のお前らに敵うわけなくない?」


塁生がぽつりと漏らした弱音が、本心だった。


「お前、怖いんだろう」


塁生と優希の会話を静かに聞いていた雄星が、塁生の図星をついてくる。


「一緒に舞台に立って、俺たちに負けるのが怖いんだろう。だから、舞台に立つ前に逃げ出そうとしてる。違うか?」


本心を見破られたからか、塁生の顔が苦渋の色にゆがむ。

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