狼上司が執着するのは
いつもつり上がっている目が優しくたれ下がり、私に向けて笑みを作っている。
笑った?あの藤浪が、生意気な部下相手に?
後光が差すような笑みのとてつもない破壊力。大ダメージを食らい、唇の隙間から「ひえぇ……」と気の抜けたみっともない声が出た。
藤浪の笑顔に、これまでの人生で異性に感じたときめきが帳消しされた。
過去にハマったアイドルのファンサすら凌駕するギャップに、胸の高鳴りが止まらない。
「し、知ってたんですかそのあだ名……」
「狂犬と狼で似た者同士ですね」
無い胸を押さえつけ、なんとか会話しようと試みる。しかし藤浪はさらに笑みを深め、輝く笑みを披露する。
とんだキラースマイルだ。真顔と笑みでここまで人相が変わる人間は珍しい。
「そういう冗談、やめてください」
「葉山さんに興味を持ったのは本当です。手始めに名前で呼んでもいいですか」
「えっと、仕事中でなければ……」
「ではよろしく、楓乃子さん」
直視できず断りきれなかった挙句、笑顔に圧倒されて握手をしてしまった。
こうして狂犬が狼を指導するという、不可思議な関係が築かれた。
笑った?あの藤浪が、生意気な部下相手に?
後光が差すような笑みのとてつもない破壊力。大ダメージを食らい、唇の隙間から「ひえぇ……」と気の抜けたみっともない声が出た。
藤浪の笑顔に、これまでの人生で異性に感じたときめきが帳消しされた。
過去にハマったアイドルのファンサすら凌駕するギャップに、胸の高鳴りが止まらない。
「し、知ってたんですかそのあだ名……」
「狂犬と狼で似た者同士ですね」
無い胸を押さえつけ、なんとか会話しようと試みる。しかし藤浪はさらに笑みを深め、輝く笑みを披露する。
とんだキラースマイルだ。真顔と笑みでここまで人相が変わる人間は珍しい。
「そういう冗談、やめてください」
「葉山さんに興味を持ったのは本当です。手始めに名前で呼んでもいいですか」
「えっと、仕事中でなければ……」
「ではよろしく、楓乃子さん」
直視できず断りきれなかった挙句、笑顔に圧倒されて握手をしてしまった。
こうして狂犬が狼を指導するという、不可思議な関係が築かれた。