狼上司が執着するのは
「ダブルブッキングですよ、葉山が新人でもしないようなミスをしたんです」
これみよがしに私のミスを報告する渡辺さん。
歪んだ笑顔を得意げに見せ、まるで私は陥れたいように感じた。
だから嫌なんだよ。藤浪を見て、こうやってアシスタントを雑に扱っていいと勘違いする社員が増えるから。
「どちらか私が行きましょう。それで構いませんね?」
「ああ……はい」
しかし藤浪は私のミスを責めてこなかった。
むしろ決定権を委ねているようで有無を言わせないような物言いに、妙に圧があるものだから渡辺さんは勢いを失っていた。
「明日明後日なら困りますが、5日後のダブルブッキングなんて調整すればどうにでもなるでしょう。あなたこそ、言いがかりをつける前に営業成績を上げるよう努力するべきでは?」
さらに藤浪は渡辺さんに詰め寄り首をかしげる。
渡辺さんはまさか自分が責められるとは思わず、「えっ」と声が裏返って分かりやすく動揺していた。
「3か月連続で最下位のようですね。弊社はノルマはありませんが、だからといって努力しなくていいというわけではありません。
これ以上続くようなら毎月の営業成績を社内全体に公開するようにしましょうか。それこそまさしく公開処刑ですね」
さすが元祖暴君、渡辺さんとは煽りのキレが違う。
そしてなんだかむずむずする。
不本意にも藤浪に助けられてるみたいで。
これみよがしに私のミスを報告する渡辺さん。
歪んだ笑顔を得意げに見せ、まるで私は陥れたいように感じた。
だから嫌なんだよ。藤浪を見て、こうやってアシスタントを雑に扱っていいと勘違いする社員が増えるから。
「どちらか私が行きましょう。それで構いませんね?」
「ああ……はい」
しかし藤浪は私のミスを責めてこなかった。
むしろ決定権を委ねているようで有無を言わせないような物言いに、妙に圧があるものだから渡辺さんは勢いを失っていた。
「明日明後日なら困りますが、5日後のダブルブッキングなんて調整すればどうにでもなるでしょう。あなたこそ、言いがかりをつける前に営業成績を上げるよう努力するべきでは?」
さらに藤浪は渡辺さんに詰め寄り首をかしげる。
渡辺さんはまさか自分が責められるとは思わず、「えっ」と声が裏返って分かりやすく動揺していた。
「3か月連続で最下位のようですね。弊社はノルマはありませんが、だからといって努力しなくていいというわけではありません。
これ以上続くようなら毎月の営業成績を社内全体に公開するようにしましょうか。それこそまさしく公開処刑ですね」
さすが元祖暴君、渡辺さんとは煽りのキレが違う。
そしてなんだかむずむずする。
不本意にも藤浪に助けられてるみたいで。