海咲学園なんでも解決部! ~ぼくたちが、どんな悩みでも必ず解決してみせますっ!~
「あのときは、もう決まったことだから『しょうがない』って、自分の中で気持ちの整理をつけようとしてたけど……本当は納得いかなかった」

 蜜希くんは拳をぎゅっと握って、強い眼差しでぼくたちを見つめる。

「ボク、このまま解散なんてしたくない。大好きな部活がまたなくなっちゃうなんて、絶対にやだよ!」

「そんなの、オレだって嫌だよ!」

 薫くんも涙声で叫んだ。

「オレ、正直に言うと、最初は『面白そうだから』って軽い気持ちで、この部活に入ったんだ。でも、ここでみんなと一緒に、悩みや問題を解決していくうちに、笑顔になれてる自分に気づいたんだ。それに……」

 ぽろぽろと、薫くんの目から涙がこぼれ落ちていく。

「依頼してくれた人たちの喜ぶ顔を見るのが、すごく嬉しかった。だから、もっとみんなとこの部活で――」

 そこまで言いかけて、急に現実に引き戻されたのか。薫くんは、ハッとして口をつぐんだ。

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