海咲学園なんでも解決部! ~ぼくたちが、どんな悩みでも必ず解決してみせますっ!~
「何事だ? この騒ぎは……」
ドアが開いて、うんざりした顔の院瀬海くんが出てきた。
「天、俺たちなんでも解決部は解散しない。恋愛禁止も、告白大会の中止も、今すぐに取り消してもらう」
堂々とした態度で言い放った宙音くんに、周囲から「そうだ!」「いいぞ!」と歓声が上がった。
でも、当の院瀬海くんは、首を横に振るだけだった。
「ダメなものはダメだ。これ以上、話すことはない」
やっぱり、ダメなんだ……。
わかってはいたことだけど、本人の口からはっきり拒絶されると、胸の奥が冷たくなる。
「へー。それってお前が決めたことに、たいした理由はないってことか?」
宙音くんが、挑発するように口角を上げた。
とたんに、院瀬海くんの片眉がピクリと動く。
「……たいした理由がないだと? バカにするな。僕は、この学園を、誰もが勉強や部活で最高の結果を出せる場所にしたい。そのために、恋愛禁止にしたんだよ」
院瀬海くんは、吐き捨てるように言い放った。
「まあ、そもそも恋愛禁止の校則も、告白大会の中止も、ずっと前から考えていたことなんだ。恋をすると、勉強や部活に集中できなくなるし、余計なトラブルも生まれる。そうだろう?」
そう言い終わるなり、院瀬海くんがちらっとぼくを見た。
……えっ、ぼく? 何で今、ぼくを見たの?
思わず自分を指差したその瞬間。
この前、いきなり部室に入ってきた、あの女子4人組の顔が浮かんだ。
宙音くんたちのことが好きすぎて、周りが見えなくなっていて……ぼくにワガママばかり言ってたっけ。
『やはりな……。今後このようなことがないように、早めに手を打たなければ』
ふと、あのときの院瀬海くんの独り言が、よみがえって聞こえた気がした。
……そうか。彼はあの出来事を見て、本気で恋愛禁止が必要だと確信したんだ。
ドアが開いて、うんざりした顔の院瀬海くんが出てきた。
「天、俺たちなんでも解決部は解散しない。恋愛禁止も、告白大会の中止も、今すぐに取り消してもらう」
堂々とした態度で言い放った宙音くんに、周囲から「そうだ!」「いいぞ!」と歓声が上がった。
でも、当の院瀬海くんは、首を横に振るだけだった。
「ダメなものはダメだ。これ以上、話すことはない」
やっぱり、ダメなんだ……。
わかってはいたことだけど、本人の口からはっきり拒絶されると、胸の奥が冷たくなる。
「へー。それってお前が決めたことに、たいした理由はないってことか?」
宙音くんが、挑発するように口角を上げた。
とたんに、院瀬海くんの片眉がピクリと動く。
「……たいした理由がないだと? バカにするな。僕は、この学園を、誰もが勉強や部活で最高の結果を出せる場所にしたい。そのために、恋愛禁止にしたんだよ」
院瀬海くんは、吐き捨てるように言い放った。
「まあ、そもそも恋愛禁止の校則も、告白大会の中止も、ずっと前から考えていたことなんだ。恋をすると、勉強や部活に集中できなくなるし、余計なトラブルも生まれる。そうだろう?」
そう言い終わるなり、院瀬海くんがちらっとぼくを見た。
……えっ、ぼく? 何で今、ぼくを見たの?
思わず自分を指差したその瞬間。
この前、いきなり部室に入ってきた、あの女子4人組の顔が浮かんだ。
宙音くんたちのことが好きすぎて、周りが見えなくなっていて……ぼくにワガママばかり言ってたっけ。
『やはりな……。今後このようなことがないように、早めに手を打たなければ』
ふと、あのときの院瀬海くんの独り言が、よみがえって聞こえた気がした。
……そうか。彼はあの出来事を見て、本気で恋愛禁止が必要だと確信したんだ。