春夏秋冬


「な!!?」


悠は思わず声を出してしまった。

隣の子はびっくりしながら悠を見る


悠は少し照れながら何かを書くと、先生にばれないよう空に投げ渡した。


「?……え~……」


小声で空も一言コメント。

そして、はたまた先生にバレないように清に回した。もちろん一言書いてからである。



「??……ひっどっ!!」



何を思ったか、清は大きな声で叫んでしまった。

それに気ずいた先生が黒板にチョークを付けながら、清の方を見る…。



「どうしましたか?松幹君。」



「いや!何でもないです!!…えっと…ほら!校庭で鉄棒してるじゃないですか!逆上がりしたらそのまま落ちたから…」



「はいはい。他のクラスの事はいいですから集中してください」



そう言って先生は黒板に続きを書き始めた。


清はひと息安心し、また紙に一言書く。
そして上手い具合に彰に渡した。



「………………」



彰は回ってきた紙を無言で開き、そのまま無言で一言書く。

その顔つきが何故か、真剣その物。そしてまたもや純に回ってきた。



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