春夏秋冬
「はぁ゛~……」
濁ったため息をはく。そして純は机にヒジを立てた。
「ジュンジューン!!見て見てー!」
今度は後ろから元気な声がしてきた。
今度はなんだ…とばかりに面倒そうに後ろを向き……
「清、頼むから少しボリュームを下げてくれ…」
げんなりしながら言うと、清と呼ばれる男の子は
「わかった!!」
と、さっきよりも大きな声を出して返した。
この、清と言う男の子は“松幹 清”
少々ガキっぽい高校生だ。
五月蝿さで言えば悠に匹敵する
特技は漫画を書くこと。特にギャクマンが得意だ
本人的にはシリアスな話を書きたいらしいが………
それはムリな話だろう…
「それよりね!見て欲しいの!!」
清はいつものように純に一冊のノートを渡す。
純はそれを受け取った。
黙々と読む純を清はジッと緊張しながら見つめる…。
「………うん、面白かった。やっぱり、このモ●ちゃんのツッコミは最高。」
笑顔でノートを返すと清はノートを受け取り喜んだ。
「ワァーイ!ジュンジュンに褒められた!!」
清はクルクル回りながら言う
「はいはい。いちいち回るな。」
純は変なものを見るような目で清を見て、純は返事を返した。