春夏秋冬


「純君!聞いてよー!!彰がー!!」


突然、先ほどまで鬼ごっこをしていた悠が純のもとへ帰ってらしく、純の上へとまた乗り掛かってきた。


「悠がだろ!」


彰も息を切らしながら言い返す。


「違うし!彰がだもんね!!」


「あぁ、もう!、元々悠が純に乗りさえしなければ、こんな事にはならなかっただろ!」


「それは!…………」


彰の言葉に、返せなくなり、悠はもごった。その間に悠を純は剥がす。


「どけ」


冷たい一言に悠はまたも何も言えない。

「……うぅ……清のバカ!!」


そして、八つ当たりらしく清の頭をバシッと叩いた。


「何で!?」


清は叩かれた痛さよりも、何故叩かれたのかと言う疑問の方が強かったらしい…

「痛っいなー!!悠ちゃんのバカ!!ハーゲハーゲ!」


疑問の次に痛さがきたらしく、叩いた悠に清は悪口で返す。

「ハゲてないよー?清、バカじゃないのー?」


「悠ちゃんよりは大人だもん!」


「あっれー?身長も精神年齢も俺のが上だった気がするなー」


わざとらしい言い方に清は頬をぷぅっと膨らます。

その光景に純はため息をついた。


「クスクスッ……楽しそうだね?純。」


突然、純の後ろから誰が囁いた。



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