春夏秋冬
「見てたんなら助けろよ空。」
後ろを少し睨むように見て、純は言った。
「嫌だよ、こんなに面白いのに。」
こんな事を言っているのは、高逆 空。
いつも、少し大人びいてるのに…以外と子供な一面もある変わった奴。
とにかく面倒くさがりで、基本何もしない。
腹黒なので、小悪魔の異名を持つとか……
「はっはーん…面白い、ねぇ…なんなら俺と立ち位置代わるか?」
空の言葉にムカついた純は嫌味っぽい笑顔で空に言った。
「止めとくよ。俺は上から傍観してるのが一番だから。お誘いありがとう?」
「どういたしまして…」
怒りマークを頭にいくつも浮かべ純は言い返した。
この4人と同じクラスになったのは、二回目。つまり、1年生の頃も同じクラスだったのだ。
だが、最初から仲が良かった訳ではない
悠と彰とは昔から仲が良かったが、空と清は最後らへんから仲が良くなった。
その時はまさか…
こんなに五月蝿く賑やかな毎日になるとは、夢にも思ってなかっただろう…
わかっていたなら…
純はそう思いながら少し悔やむ。
一緒にいて嫌な訳ではないが、純的には静かな日常を送りたい
この4人といては無理な話だ。