新人OLつばさの恋愛モノローグ

第6章 誘惑

 つばさ「あきこは私のかけがえのない初恋の人よ。」
 「こうやっていると、幸福になるの。」
 「愛の咎(とが)が薄れていく気がして、心地がいいの。」
 「今までの失われた愛への傷口が癒(いや)されて塞(ふさ)がれていくようだわ。」

 「つばさ」はもっと強く「あきこ」を抱擁していた。

 「つかさ」との愛園で培った、花園の綺麗な花弁の色は、愛の天使に導かれて、白からピンクに咲き変わり、豊潤な「つばさ」の裸体は「あきこ」の厚い胸にも今も抱かれて眠っているのでした。

 孤独で寂しい「つばさ」の心やからだは、「あきこ」との愛情で満たされつつあるさくらの花と同じなのでした。

 その夢か幻か現実か区別のない幻想や妄想は、愛の絆を深めるワンナイトで芳醇なワインで満たされる豪華絢爛な女だけのアダルトな花園でした。

 その夢とも思える体験は、目覚めると、「つばさ」の幻想のカケラとして彼女の記憶に深く残っていました。

 不思議な幻想の中で「つばさ」は「つかさ」の愛の幻影をかいまみ、夢では「つかさ」は「つばさ」の幻の愛を見たのでした。

 それぞれのこころの決める法則に従った女の愛のストーリーは、

 愛のてんびんが「つばさ」と「つかさ」と「あきこ」のどちらに傾くのかの愛情物語でした。

(完)
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