【blue】
「おっ、やべっ」


涼太は裏の入り口に入っていった。


「あれー居ないー」

覗き込む女の子達。


あたしとさゆはその場を離れた。


「びっくりだね、涼太に会えるなんて」


さゆが興奮気味に話す。


「うん、ほんとに…」


あたしは涼太の言葉を繰り返し頭に浮かべていた。


お前、泣いてただろ…って。


「ねぇねぇ、また行こう!彼氏がうるさく言いそうだけどさ」


さゆがあたしの肩を叩いた。


「うん、また行こ」


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