前世での誓い
近くのお店に入ろうとしたけど、さっきの集団が探しに来ると困るそうで、駅まで送るので歩きながら話したいと言われた。またそんなキュルンとした目で私を見て…。私がその目に弱いのを、分かっているみたいに。
バタバタと非日常の出来事ばかりで気づかなかったけど、隣に並んで男の人の胸あたりに私の目線がある。私の身長は155センチだから…。
「あの、背高いですね。見上げないと顔が見えないです」
「170後半だったかな。身長差、萌えますね」
屈んで顔をぐいっとこちらに向けて来て、距離が突然縮まったから、ドキッとした。目の前に犬顔が。しかも、確信犯なのか垂れ目で見つめてきて、可愛い。
「萌えません!急に近づかれるとびっくりするので、やめてください」
「やっと那津さんに会えたんだもん。嬉しいから無理です」
私の目に入ってきそうな勢いで見つめられると、八重歯を見せてはにかんだ。だから可愛いんだって…。
何で初対面で可愛いを連発できて、私も素直に可愛いと思ってしまうんだろう。やっぱり前世の話は、私たち2人に繋がってるのかな。