『顔も見たくない』と振られた御曹司に十年越しで執着されていました
姉も妹も両親に似てあまり物事を深く考えないタイプで能天気。そんな家庭環境で、紗月はいつしか『自分がしっかりしないと、この家はダメになる』と危機感を抱くようになり、高校生のころから、家計の管理や節約、マネープランの検討に自ら進んで取り組むようになった。
突然『私、デザイナーになりたい』と言い出した姉が学費の高い美術系の大学への進学を希望したとき、『ぜんぶ自分でお金を借りる覚悟があるなら応援する』と釘をさしたのも、安易に消費者金融に学費を借りようとした両親を止め、奨学金や国の教育ローンにするように勧めたのも紗月だ。
結局姉は美容系の専門学校に通い、一度化粧品の販売員になった。しかし、父親に似たのかいくつも仕事を転々としている。
そんな姉の姿を見て、紗月はますます堅実と安定した収入が大事だと思うようになった。だから今の企業に就職し、多少きつくても辞めずに頑張り続けている。
「家族仲はすごくいいの」
黙って聞いてくれる大須賀に、紗月は率直な気持ちを話し続ける。
突然『私、デザイナーになりたい』と言い出した姉が学費の高い美術系の大学への進学を希望したとき、『ぜんぶ自分でお金を借りる覚悟があるなら応援する』と釘をさしたのも、安易に消費者金融に学費を借りようとした両親を止め、奨学金や国の教育ローンにするように勧めたのも紗月だ。
結局姉は美容系の専門学校に通い、一度化粧品の販売員になった。しかし、父親に似たのかいくつも仕事を転々としている。
そんな姉の姿を見て、紗月はますます堅実と安定した収入が大事だと思うようになった。だから今の企業に就職し、多少きつくても辞めずに頑張り続けている。
「家族仲はすごくいいの」
黙って聞いてくれる大須賀に、紗月は率直な気持ちを話し続ける。