『顔も見たくない』と振られた御曹司に十年越しで執着されていました
息子の不祥事により典子は親戚や社交界から冷たい目で見られるようになった。誰にも相手にされなくなり、屋敷に籠りきりになっているそうだ。元々冷え切っていた夫婦仲も悪化しているらしい。
航生側の家族の出席は勝一のみだが、形式的に挙式だけ参列し披露宴には出ない予定だ。
『俺にとっての親族は紗月の家族だけだから、あの人が来ても来なくても、どっちでもいいんだけどね』
わだかまりを感じさせないその口ぶりは、父親の存在を本当にどうでもいいと思っているように聞こえた。
航生は確実に前だけを見ている。迷いもためらいもなく、紗月と共に歩む未来だけを見つめているのだ。
紗月もまた、航生にふさわしい妻であろうと、語学や資格試験に挑戦している。
予定通り三か月間で終えたOGセラミックでの仕事は、紗月に多くの学びと刺激を与えてくれた。働きたい気持ちが消えてしまったわけではない。
でも、夫婦ともできれば早く子どもを授かりたいと考えているから、家庭を大切にしながら将来に備える時間として今を過ごすつもりだ。
こんな風に肩の力を抜いて自分の人生に向き合えているなんて、一年前には考えてもみなかった。
航生側の家族の出席は勝一のみだが、形式的に挙式だけ参列し披露宴には出ない予定だ。
『俺にとっての親族は紗月の家族だけだから、あの人が来ても来なくても、どっちでもいいんだけどね』
わだかまりを感じさせないその口ぶりは、父親の存在を本当にどうでもいいと思っているように聞こえた。
航生は確実に前だけを見ている。迷いもためらいもなく、紗月と共に歩む未来だけを見つめているのだ。
紗月もまた、航生にふさわしい妻であろうと、語学や資格試験に挑戦している。
予定通り三か月間で終えたOGセラミックでの仕事は、紗月に多くの学びと刺激を与えてくれた。働きたい気持ちが消えてしまったわけではない。
でも、夫婦ともできれば早く子どもを授かりたいと考えているから、家庭を大切にしながら将来に備える時間として今を過ごすつもりだ。
こんな風に肩の力を抜いて自分の人生に向き合えているなんて、一年前には考えてもみなかった。