『顔も見たくない』と振られた御曹司に十年越しで執着されていました
「聞いて。俺なら、今君を困らせている全てから助けられる」
慰めや希望ではなく、必ずそうするという確信が込められた言い方だった。
「助けて……くれるの?」
夢が現実かわからない感覚に身を任せながら、紗月は声を漏らす。
仕事の重圧、家族の借金、この先に広がる漠然とした不安。今、自分を取り巻く悩みのすべてから解放されたら、どんなに楽だろう。けれど、そんな魔法はどこにも存在しない。
「ああ、これからは君に一切辛い思いをさせない。……だから、君が欲しい。俺を受け入れてほしい」
それでも彼の交換条件は、甘美な誘惑で紗月の胸を震わせる。
大須賀は、握っていた手を離す代わりに指と指を絡めてきた。
軽く拘束するようなその仕草に、紗月は一瞬息を詰める。けれど嫌悪感はなく、むしろ大きくて硬い彼の指の感触は心地よかった。
(ああ、そっか……私、誘われてるんだ)
男性経験のない紗月にも、彼の意図は伝わってきた。甘い台詞も、この距離感も、一晩を共にするための誘惑なのだろう。
慰めや希望ではなく、必ずそうするという確信が込められた言い方だった。
「助けて……くれるの?」
夢が現実かわからない感覚に身を任せながら、紗月は声を漏らす。
仕事の重圧、家族の借金、この先に広がる漠然とした不安。今、自分を取り巻く悩みのすべてから解放されたら、どんなに楽だろう。けれど、そんな魔法はどこにも存在しない。
「ああ、これからは君に一切辛い思いをさせない。……だから、君が欲しい。俺を受け入れてほしい」
それでも彼の交換条件は、甘美な誘惑で紗月の胸を震わせる。
大須賀は、握っていた手を離す代わりに指と指を絡めてきた。
軽く拘束するようなその仕草に、紗月は一瞬息を詰める。けれど嫌悪感はなく、むしろ大きくて硬い彼の指の感触は心地よかった。
(ああ、そっか……私、誘われてるんだ)
男性経験のない紗月にも、彼の意図は伝わってきた。甘い台詞も、この距離感も、一晩を共にするための誘惑なのだろう。