『顔も見たくない』と振られた御曹司に十年越しで執着されていました
少なくとも紗月のいる経理部は業務量に対して明らかに人員が足りていない。その分まで働くのが当たり前。深夜残業や休日出勤はもちろんで、忙しくて代休など取れた試しがない。
新卒で入社して六年、辞めていく同僚をどれだけ見送っただろう。それでも紗月はがんばってきた。
決して収入は高くないものの、安定した職業を手放したくなかったからだ。
経理業務に生かすため、少ないプライベートの時間を削って簿記やパソコンの資格も取った。
しかし、紗月の就業環境は半年前に経理課長が坂本に代わってからさらに悪化した。
坂本は就業環境を改善しようとしないどころか、自分の評価を上げるために他部署が処理しきれない請求トラブルの案件を安請け合いして、部下に投げ始めた。
しかも『女性の方が気が利く』と出張申請やお茶出しの雑務まで押し付けてくる。
さすがに困った紗月が『ご自身でお願いできますか』と断ると、同僚の前で職務怠慢だと恫喝され、さらに担当業務を増やされた。
新卒で入社して六年、辞めていく同僚をどれだけ見送っただろう。それでも紗月はがんばってきた。
決して収入は高くないものの、安定した職業を手放したくなかったからだ。
経理業務に生かすため、少ないプライベートの時間を削って簿記やパソコンの資格も取った。
しかし、紗月の就業環境は半年前に経理課長が坂本に代わってからさらに悪化した。
坂本は就業環境を改善しようとしないどころか、自分の評価を上げるために他部署が処理しきれない請求トラブルの案件を安請け合いして、部下に投げ始めた。
しかも『女性の方が気が利く』と出張申請やお茶出しの雑務まで押し付けてくる。
さすがに困った紗月が『ご自身でお願いできますか』と断ると、同僚の前で職務怠慢だと恫喝され、さらに担当業務を増やされた。