極甘社長にほだされても二度と秘書はやりたくない
「藤沢ホールディングスって不動産とかの……?」
「そう。不動産とかリゾート関連とかやってるとこ。大学の時に家でてるし、実際兄貴が家を継ぐから俺は関係ないんだけどね」
サラダを食べながら藤沢さんは他人事のように淡々とした口調で語る。
藤沢ホールディングスは最近都内に商業ビルをバンバン建てているところで、その名前を聞いたことがない人はいないと思う。
リゾート開発にも力をいれていて、経営しているホテルも女性雑誌で紹介されている。
「じゃあ大学生の時から一人暮らしを……?」
「うん、それまでためてた資金で家借りて、大学の授業料も全部払ってたから、すごく貧乏ではなかったけど自炊は結構してたかな」
「そうだったんですね……でもなんで家を出たんですか?」
いわゆる御曹司ならば家を継がないとしてもそこまで苦労しなくてもいい気がする。
というかいろいろな事業をしているのならそこの取締役にだってなっていいはずなのに。
「う~ん、別に家族仲が悪いとかじゃないんだよね。でも子供のころから、祖父や父親の仕事を見てきて、俺もこうなるのかなって思ったら、面白くないなって思ったんだ」
藤沢さんから「面白くない」という言葉が出てきたことに少しだけ驚いてしまった。
いつもほんわかとしていて優しいイメージがあるから、あまり刺激的なことは好きじゃなさそうに思っていた。
「なんか意外です。藤沢さんって穏やかなイメージがあるから、あまり挑戦とかしないタイプかなって」
「はは、そういう風に見えてた? でも、ほらそうじゃなきゃ在学中に会社作らないでしょ?」
「確かにそうですね……」
おかしそうに笑った藤沢さん見てこんな風に笑うんだとドキリとする。
普段からあまり社長然とはしていないけれど、こんなにくだけた笑顔を見せてくれるとは思ってもいなかった。
「それで大学で出会った仲間と会社を作ったんだ。まぁ、結局は上の人になっちゃったんだけどね」
「でも藤沢さんはそれが面白いとおもったから企業したんですよね?」
「もちろん。最初はたった3人でマンションの一室借りてさ。懐かしいなぁ」
そのあとは藤沢さんがエンジニアとしていろんな企業に出入りした話や、会社が大きくなったきっかけを教えてくれた。
「でも今のお客さんとの距離感は気に入ってるんだ。あのまま家の仕事継いでたらきっと味わえなかったと思う」
そういいながら微笑んだ藤沢さんは、今の生き方に誇りを持っているように見えて、眩しかった。
「そう。不動産とかリゾート関連とかやってるとこ。大学の時に家でてるし、実際兄貴が家を継ぐから俺は関係ないんだけどね」
サラダを食べながら藤沢さんは他人事のように淡々とした口調で語る。
藤沢ホールディングスは最近都内に商業ビルをバンバン建てているところで、その名前を聞いたことがない人はいないと思う。
リゾート開発にも力をいれていて、経営しているホテルも女性雑誌で紹介されている。
「じゃあ大学生の時から一人暮らしを……?」
「うん、それまでためてた資金で家借りて、大学の授業料も全部払ってたから、すごく貧乏ではなかったけど自炊は結構してたかな」
「そうだったんですね……でもなんで家を出たんですか?」
いわゆる御曹司ならば家を継がないとしてもそこまで苦労しなくてもいい気がする。
というかいろいろな事業をしているのならそこの取締役にだってなっていいはずなのに。
「う~ん、別に家族仲が悪いとかじゃないんだよね。でも子供のころから、祖父や父親の仕事を見てきて、俺もこうなるのかなって思ったら、面白くないなって思ったんだ」
藤沢さんから「面白くない」という言葉が出てきたことに少しだけ驚いてしまった。
いつもほんわかとしていて優しいイメージがあるから、あまり刺激的なことは好きじゃなさそうに思っていた。
「なんか意外です。藤沢さんって穏やかなイメージがあるから、あまり挑戦とかしないタイプかなって」
「はは、そういう風に見えてた? でも、ほらそうじゃなきゃ在学中に会社作らないでしょ?」
「確かにそうですね……」
おかしそうに笑った藤沢さん見てこんな風に笑うんだとドキリとする。
普段からあまり社長然とはしていないけれど、こんなにくだけた笑顔を見せてくれるとは思ってもいなかった。
「それで大学で出会った仲間と会社を作ったんだ。まぁ、結局は上の人になっちゃったんだけどね」
「でも藤沢さんはそれが面白いとおもったから企業したんですよね?」
「もちろん。最初はたった3人でマンションの一室借りてさ。懐かしいなぁ」
そのあとは藤沢さんがエンジニアとしていろんな企業に出入りした話や、会社が大きくなったきっかけを教えてくれた。
「でも今のお客さんとの距離感は気に入ってるんだ。あのまま家の仕事継いでたらきっと味わえなかったと思う」
そういいながら微笑んだ藤沢さんは、今の生き方に誇りを持っているように見えて、眩しかった。