極甘社長にほだされても二度と秘書はやりたくない
せっかく来たのだからと行ってみたい場所があれば行ってみようかとちょっと遠出をしてお地蔵さんが願いを叶えてくれるお寺にきた。ここでお願いごとをすると夜の間にお地蔵さんが自分のところへ来て願いを叶えてくれるのだという。お寺で飼育している鈴虫の音色を聞きながら、今の願いごとって何だろうと考える。
「願いごと、決まった?」
悩んでいると隣から柔らかな声が聞こえてきた。お地蔵様にお参りする前に庭園を歩いていたが前の人と大分間が開いてしまっていた。
「すみません、ここまで連れてきてもらったのに願いごと、わからなくて」
「そっか。願いごと一つって言われたら悩んじゃうよね」
願いごとひとつ。前の職場でゴタゴタしてしまいとにかく転職をしたかった。そういう意味絵は最大の願いごとだった職場を変えたいという願いごとは、初日からいろいろあれすでに叶っている。
「社長は……願いごと、決まったんですか?」
「ふふ、まぁね。と言っても、こういうのって個人的な願いよりも周りの人が幸せになる願いごとの方がいいって聞くけどね」
周りの人と聞いて姉のことが多い浮かぶ。そうだ、家族やこれから働く会社の人とうまくやっていけるように、私も周りの人の幸せを願った方がいいのかもしれない。
「じゃあ、私は、これから働く会社の人が健康で過ごせますようにって願いします」
「えぇ? それでいいの? 俺は……うん、君がそう考えてくれるのは嬉しいけど」
「結局私のためですけどね。私が過ごしやすいようにって」
「はは、でもそれでいいと思うよ」
結局社長は何を願ったのかは分からないけれど、私は今までが酷かった分、これから先には何事もなく平穏に過ごせるようにとただそれだけを願うのだった。
その後はお土産を買ったり残った時間でお茶をしたりして新幹線の時間までを過ごした。
帰りのグリーン車の中では、すっかり藤沢社長のペースに乗せられてしまっていたことに気付くのだった。
「願いごと、決まった?」
悩んでいると隣から柔らかな声が聞こえてきた。お地蔵様にお参りする前に庭園を歩いていたが前の人と大分間が開いてしまっていた。
「すみません、ここまで連れてきてもらったのに願いごと、わからなくて」
「そっか。願いごと一つって言われたら悩んじゃうよね」
願いごとひとつ。前の職場でゴタゴタしてしまいとにかく転職をしたかった。そういう意味絵は最大の願いごとだった職場を変えたいという願いごとは、初日からいろいろあれすでに叶っている。
「社長は……願いごと、決まったんですか?」
「ふふ、まぁね。と言っても、こういうのって個人的な願いよりも周りの人が幸せになる願いごとの方がいいって聞くけどね」
周りの人と聞いて姉のことが多い浮かぶ。そうだ、家族やこれから働く会社の人とうまくやっていけるように、私も周りの人の幸せを願った方がいいのかもしれない。
「じゃあ、私は、これから働く会社の人が健康で過ごせますようにって願いします」
「えぇ? それでいいの? 俺は……うん、君がそう考えてくれるのは嬉しいけど」
「結局私のためですけどね。私が過ごしやすいようにって」
「はは、でもそれでいいと思うよ」
結局社長は何を願ったのかは分からないけれど、私は今までが酷かった分、これから先には何事もなく平穏に過ごせるようにとただそれだけを願うのだった。
その後はお土産を買ったり残った時間でお茶をしたりして新幹線の時間までを過ごした。
帰りのグリーン車の中では、すっかり藤沢社長のペースに乗せられてしまっていたことに気付くのだった。