愛なんて要らないから
【初めてのデートは横浜中華街で食べ歩き
どれも美味しそうに食べる美羽が可愛いすぎた 】
【一緒にお祝いできた美羽の誕生日
生まれてきてくれてありがとう 】
【地元の花火大会
浴衣姿の美羽、本当に可愛かった 〜! 】
一ページずつ、写真と悠からのメッセージを読んでページを捲る。
綴られているものは、私にとってもどれも大切な思い出で、悠と恋人になれた時間は間違いなく人生で一番幸せだった。
「私の写真ばっかり……恥ずかしいから消してねって言ったのに」
二人で撮った写真はもちろんだけど、悠が撮ってくれた私の写真が何枚も収められていて、そこに写る私はどれも幸せそうに笑っていた。
だからこそ、段々とアルバムを捲るのが辛くなる。
悠と一緒にいれるだけで幸せだったあの頃には、もう二度と戻れないことを実感して。
もう、二度と悠と笑い合うことも、同じ時間を過ごすこともできなくなってしまった実感が湧いてきてしまって、辛い。
そんな想いを抱きながら、最後のデートとなってしまったバレンタインデートのページまで捲ると、最後のページに辿り着いた。
【来年からは一緒にアルバムを作ろう。これからもたくさん思い出を作って、何十冊とアルバムを作っていこう】
最後のメッセージを読んだ私は、ぱたんとアルバムを閉じて、そのアルバムをぎゅっと強く抱き抱えた。