愛なんて要らないから


「私は、はるに何もしてあげられなかった」

 悠から愛をもらうばかりで、私は一体、彼に何ができたというのだろう。


「はるがいないとアルバム作れないよ」

 ねえ、一緒にアルバムを作るんでしょう?

 はるがいないと、私一人じゃ作れないよ。

 一緒に思い出とアルバムを作っていこう、そう願う悠の夢を叶えていきたいのに、私一人じゃ叶えられないよ。


 こんなことになるなんて思わなかった。

 遠距離が終わったら、今まで以上に会える時間ができたら、この不安な毎日は終わるんだって。

 私だってこの先の悠との未来をたくさん想像して夢見ていた。

 こんなとこになるなら、もっと悠のために出来たことがたくさんあったはず。

 もっと悠に大好きだって、愛してるよって、たくさん伝えればよかったって、そんな後悔ばかりが頭に浮かんで辛い。


「美羽ちゃん。泣いていいんだよ」

 頬をそっと撫でられて視線を向けると、皓太さんは優しく微笑んだ。

「また泣くの我慢してるから。我慢しなくていいよ。いい子になんてならなくていい。自分の気持ちに素直になっていいんだよ」



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