私を言葉で抱く年下作家の溺愛
そして——翌週。社長が、私のデスクの前に立っていた。

「これ、読んだか?」

差し出された一冊の雑誌。

「……何をですか?」

不思議に思いながら受け取る。ページを開く。

そこに載っていたのは——蓮のインタビューだった。

写真の中の彼は、まっすぐに前を見ている。

迷いのない表情で。そして、その言葉。

【彼女とは、愛し合っています】

——息が、止まる。指先が、震える。ページをめくる。

【彼女との出会いが、俺を変えた】

——ドクン。心臓が、大きく鳴る。

逃げ場のない言葉。隠さない。

ごまかさない。全部、外に出している。

「……参ったよ」

社長が、苦笑まじりに言った。

「世間では、雨宮蓮と女性編集者の恋に熱狂している」
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