私を言葉で抱く年下作家の溺愛
その言葉に、ふっと笑ってしまう。

相変わらず、強引で。でも、それが安心できる。

「ええ……そうね」

小さく返すと、彼は少しだけ嬉しそうに笑った。

触れ合う距離が、少しずつ近づいていく。

背中に感じる布団の柔らかさ。

彼の体温。重なる呼吸。

「……綺麗だよ」

ぽつりと落ちる言葉。

視線を落とすと、左手の指輪が、静かに光っていた。

その光が、やけに眩しくて。

「……蓮」

名前を呼ぶだけで、胸がいっぱいになる。

「なに」

優しく返される。その声に、安心する。

そして蓮と一つに重なるとすべてが、満たされていく。

「……今日、優しいのね」

そう言うと、彼は少しだけ笑った。

「特別な夜にするって、言ったろ」
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