私を言葉で抱く年下作家の溺愛
——その通りだった。

今までで一番、穏やかで。今までで一番、深くて。

触れ合うたびに、心まで、溶けていく。

彼の存在が、すべてになる。

過去も、迷いも。全部、遠くなる。

ただ——この人と、一緒にいる未来だけが。

はっきりと、ここにある。

「……ああ……」

小さく息を漏らす。その瞬間、すべてが、重なった。

心も。想いも。これからの時間も。——全部。

「……梨沙。もう、止めないから」

うんと頷くと、彼の熱が私の内側を満たした。

「ああ……蓮……」

彼を体の中で感じる。

「今夜は、眠れないよ。梨沙」

そしてまた蓮の熱を感じた。

「あんたの人生、まるごと引き受けるから」

蓮が私の髪を撫でる。
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