私を言葉で抱く年下作家の溺愛
「進捗、確認に来ただけだから」

平静を装って言う。

彼は、ほんの一瞬だけ私を見て——

「そうですか」

あっさりと頷いた。

その反応に、少しだけ拍子抜けする。

もっと、何か言われると思ったのに。

「どうぞ」

自然に家の中に通される。

私は昨日と同じように靴を脱いで、部屋に入った。

……落ち着く。

昨日と同じ空気。

同じ配置。それだけなのに、妙に安心する自分がいる。

私はテーブルの前に腰を下ろした。

「で?」

できるだけ事務的に言う。

「どこまで進んだの」

すると彼は、少しだけ得意げに笑った。

「進んでますよ」

そう言って、パソコンの方へ向かう。

「えっと……女性教師との恋愛にしたんです」

「……え?」

思わず聞き返す。

「設定」

彼は軽く肩をすくめる。
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