私を言葉で抱く年下作家の溺愛
私は、そのまま——蓮を床へ押し倒した。

驚いたように見上げてくる瞳。

でも、抵抗はない。そして彼は、逃げる気もない。

そのことが、分かってしまう。

「……いい子ね」

小さく呟きながら、私は彼のシャツに手をかけた。

ゆっくりと外していく。

露わになった身体に、思わず息が漏れた。

「……素敵ね」

想像よりも、ずっと引き締まっている。

無造作に見えて、その奥にある整ったライン。

指先でなぞると、わずかに彼の体が反応した。

「梨沙さん……」

かすれた声。それだけで、胸の奥がじんわりと熱くなる。

私は軽く微笑んで、自分のブラウスのボタンにも手をかけた。

するりと肩から落ちる布。空気に触れる肌。

その視線が、はっきりと変わるのが分かる。

「いい眺めだな」

低く、抑えた声。

私は少しだけ顎を上げた。
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