私を言葉で抱く年下作家の溺愛
「ほら、ちゃんとこっち見て」

低く、囁く。さっきまでとは違う声。

視線が合う。逃げられない距離。

「逃げられないっすよ。俺からもう……」

その言葉に、胸の奥が、強く揺れる。

……この人。もう、完全に分かってる。

「梨沙さん……」

彼のかすれた声。

「俺、もう止まらない」

「いいのよ……」

私は、そっと目を閉じた。

「来て……」

その一言で、彼のすべてが、一気にほどけた。

「ああ……」

彼の熱を感じて、そのまま彼の胸の中にそっと崩れ落ちた。

「……大丈夫ですか?」

優しく覗き込む彼の瞳。

さっきまでとは違う。柔らかくて、静かな光。

——ああ。この目。

私は、これが欲しかったんだ。

そう、はっきり分かる。

私はそっと手を伸ばして——もう一度、彼にキスをした。
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