私を言葉で抱く年下作家の溺愛
距離が、自然に近づく。

そっと、腕が回る。ゆっくりと、抱きしめられる。

「……俺と恋愛してくれるんでしょ」

耳元で、低く囁く。

言葉が、出なかった。肯定も、否定も。

ただ、心臓だけが強く鳴る。

「泊まっていけよ」

さらに、近づく距離。

「帰す気ないから」

軽く触れる、唇。ほんの一瞬なのに。

それだけで、身体の奥が熱くなる。

何も言えないまま、彼を見る。

すると、少しだけ笑った。

「お風呂、一緒に入る?」

さらりとした言い方。

でも、その奥にある意図ははっきりしている。

返事に、困る。視線を外す。なのに。

「な。体、洗ってよ」

甘えるような声。強引じゃない。

そのまま、手を引かれる。

気づけば、脱衣所に立っていた。

静かな空間。少しだけ早くなる呼吸。

互いに、何も言わないまま。
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