私を言葉で抱く年下作家の溺愛
「……いいわよ」

答えた瞬間。

彼の吐息が、首元に触れた。

びくり、と体が反応する。

「……んっ」

思わず漏れた声に、自分で驚く。

彼の指が、そっとトレーナーの中に入ってくる。

触れられるだけで、体が熱くなる。

「はあ……梨沙さん……」

耳元で、かすれた声。その響きだけで、思考が揺れる。

……でもおかしい。こんなに、緊張するなんて。

「……震えてますよ」

優しく、指摘される。私は思わず顔を隠した。

見られたくない。この反応を。

「……大丈夫。仕事だから」

自分に言い聞かせるように言う。

その瞬間——空気が変わった。

ぐっと引き寄せられて、彼の熱に襲われた。

距離が、一気に縮まる。

「……まだ、仕事だって言うんすね」

< 41 / 150 >

この作品をシェア

pagetop